創薬への期待

日本時間11日未明にノーベル賞を受賞した山中教授。
iPS細胞の生みの親であるご本人が受賞翌日のインタビューで再生医療よりも「創薬」に期待が大きいことを告げた。
既に成熟した皮膚などの細胞を初期化して、多機能を持たせた細胞にすることができるこの技術に対する活用法についてのコメントだ。

今まで臓器移植に頼るしかない難病を抱えた患者は、提供者が現われなければならなかったわけだが、この技術が生まれたことで自身の細胞から希望する臓器を作り移植することができるという可能性が広がった。

しかし現実的には、iPS細胞から目的の臓器を作るには、時間も莫大な費用も必要となり、医療保険で担保できる可能性は低い。
実際に現在難病と言われるものの中にも数多く、医療保険が適用されないものもあるわけで、日本の保険財源がひっ迫していることは明らかです。

ただ、iPS細胞を利用することで、病気発症のメカニズム解明や、発症した病気に対する効果的な医薬品開発のスピードが段違いに加速する。
だから、今までは移植しか考えれなかったような病でも、今後は画期的な医薬品が開発される可能性は高い。

そういう意味で山中教授は「創薬に期待する」という発言をしたんだと思う。

そして薬学部が6年制になり、医薬品開発に従事する人の資質向上も期待がさらに高まった日本から、世界へ向けて新たな医薬品の供給も期待できると思う。

薬剤師、研究者の活躍の場は広がり続けるだろう。